知る

第10期讃頌会研修会の報告

第1回(2016年1月22日)

今年度の讃頌会研修は「ただ念仏して -親鸞・法然からの励まし-」という年間テーマのもと、同朋大学の菱木政晴氏を講師に迎え、3回の研修会と交流研修会の計4回の研修会が実施されます。

研修会第1回目は、2016年1月22日(金)午後2時から4時まで東別院会館(名古屋市中区橘・名古屋別院内)・2F 蓮の間において、45名の参加者を得て開催されました。

第1回研修会は「専修念仏とはどんな仏教か」と題して講義が行なわれました。

講義の冒頭で専修念仏とはどんな仏教か?と言う問いで真宗のお寺には護符(お守り)やおみくじがないのはなぜでしょうか?神社とお寺は、はっきり区別ができ見た目でわかりお守りやお札がないのは真宗だけで、専修念仏と顕密仏教を通して専修念仏とはどんな仏教かと言う事を解りやすくざっくばらんにお話していただきました。

講義終了後には質疑応答の時間があり、参加者からの質問に解りやすく答えていただきました。


第2回(2016年2月22日)

2016年2月22日今年度2回目の研修会が開催された。今回のテーマは、『極楽の人数(にんじゅ)』というテーマで明治期の高木顕明氏が書いた『余が社会主義』という文章を紐解く内容での講義であった。先生は、顕明さんの書かれたこの文章は、これこそ、専修念仏の書であって、法然上人や親鸞聖人が考えておられたことを、明瞭に解き明かしていると語られた。

講義では、文章の内容に触れながら、仏教とは何か、浄土とは何か、そして、真宗の教えの核心的な往相、還相回向についての講義であった。先生の印象的な表現の一つに、「極楽の人数になるということは、極楽の住民票を持つということです。その住民登録はいつできるのかということ、それは、南無阿弥陀仏を唱えたそのときです。」などという受け止めをお聞きした。非常に平易な表現から、大変難しい専門的な内容まで紹介いただき大変興味深くお聴きすることができた。参加者も69人で、1回目の参加者よりも増えてとても盛況のうちに終えることができた。


第3回(2016年3月22日)

2015年度第3回の讃頌会研修会は、「ただ念仏して -親鸞・法然からの励まし-」という年間テーマのもと、同朋大学の菱木政晴を講師に迎え3月22日(火)午後2時から4時まで東別院会館(名古屋市中区橘・名古屋別院内)・2F 蓮の間において、58人の参加者を得て開催されました。

第3回目の研修会は「真宗門徒の社会生活」と題して講演が行なわれました。

講演では、親鸞聖人が教えて下さっている専修念仏の教えは、様々な生活の課題・社会的な課題に対してどのように応えようとするのか。とりわけ、真宗大谷派が発信している不戦決議や死刑廃止の運動の意味を考えたいとして、1995年6月13日に出された真宗大谷派「不戦決議」や、2015年5月21日の真宗大谷派・安全保障法案に対する宗派声明文等の原文を学習しながら、専修念仏という教えとの関係性を明らかにする講義が行なわれ講演は終了した。