学ぶ・考える

法話:「人との関わり」

「人との関わり」
光圓寺 釋彰宏(川合彰宏)

私は3月に大学を卒業後、たくさんの人と関わるようになりました。それは門徒の方であったり、友達であったり様々です。また、最近会っていなかった人に久しぶりに出会ったりするとあまりに突然のことで一瞬それが誰かわからなくなることがあります。しかし、それを機に会うご縁が増えたりすることがあります。私はこういった「縁」が生活していく中で一番大切なことではないかと感じています。

そんな中、私は先日富士山の方へ行ってきました。コウモリの巣がある洞穴の中に入ったとき気がついたのは、それらはすべて長い年月をかけて出来上がったものだということです。自然というものはとても偉大なものです。私たちが今こうして生活している間にも刻々と成長を続けています。今の私たちの暮らしは自然と関わることが減ってきていると思います。富士の樹海は私たちが知らず知らずのうちに成長し、私たちが忘れがちな「縁」の集合体のように思います。私たちは木々の根のように人と関わることを忘れてはなりません。私たちも人との関わり、「縁」によって成長していくのだと感じました。

この旅先での出来事を通して、私は普段、人と関わることをどれほど軽視していたかを感じさせられました。「縁」とはこういった経験を通して私自身が感じ取っていくものです。だからこそ多くの体験が出来る今を大切に暮らしていこうと思います。そこで私は自分の中の小さな視野ではなく、大きな視野を持って、世の中と関わっていこうと感じました。。


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