常念寺写経の会の紹介
2009年1月28日、名古屋市昭和区にある常念寺を訪問させていただきました。こちらでは、毎月、定例法要・説教以外に、「正信偈の写経&お経の稽古」が28日に開かれています。真宗寺院で写経を催しているところはあまり多くないようです。写経で一般的に用いられる般若心経は真宗では読誦されない、という事情が関係しているのでしょうか。
写経用のテキスト。私家版
ですので市販されていません。
テキストの中身。
なぞり書きします。
常念寺で写経が始まったのは4年ほど前からになります。ひたすらに「正信偈」を筆写しています。メンバーは約十人、男性はお一人だけで、あとはすべて女性でした。メンバーは少しずつ増えている、とのことです。中には、所属門徒ではないけれどもインターネットで検索して探し当ててお出でになった方もいらっしゃいます。
実際の写経にあたっては、特に文字の上手下手に関わりなく、丁寧に書くことだけを念頭に置いて、なぞり書きをしていきます。正信偈の最後まで書写し終われば、また同じ正信偈を最初から書写していきます。
参加なさっている方数名にお話を伺いました。「写経していると心が落ち着いてきます。」「ふだんの生活をいったん離れて精神的なものを求めたいです。」「一心不乱に書くだけです」「字の勉強にもなります(笑)」
写経風景
アップしてみました
お勤めのお稽古
写経は1時間ほどで修了し、その後お勤めの練習へ。正信偈・念仏和讃六首引きです。住職からは「一音一音ていねいに声を出す、ということを心がけて下さい」という注意がありましたが、皆さんきちんと声を出していらっしゃいました。
取材スタッフの感想メモ
同じことをうまずたゆまず繰り返す、ということの大切さを教えてもらったように思います。私も自分の寺で写経をやってみたいなあ、とは思いますが、先ず自分自身の字の練習をしないと...(山口)