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碩善寺コーラスの会の紹介

本堂外観
立派な本堂

2008年3月16日、日進市にある碩善寺を訪問し、こちらで毎月1回開催されている「コーラスの会」を見学させていただきました。

この会では25人ほどが参加していて、毎月の練習日には平均14~5人の参加があるそうですが、この日は住職さんや坊守さんも含めて19人の参加がありました。男女およそ半数ずつです。

勤行
正信偈同朋奉讃の勤行

はじめに、本堂で正信偈同朋奉讃によるお勤めがあります。参加者のうちの一人が調声人(勤行のリーダー役)を勤めます。普段から歌でトレーニングしているからでしょうか、とても声が揃っていました。

この会は15年前に始まり、「住職さんからの巧みな(!)お誘いを受けて参加するようになりました」という方が多くお見受けしました。最初は斉唱だけでの練習でしたが、上達するに従い混声二部合唱へと移行しています。基本的な活動は月1回の練習の他、こちらのお寺の秋彼岸会における音楽法要で披露しているそうです。2001年にはナディアパークでのステージイベントで仏教讃歌を歌いました。要請があれば他のお寺の音楽法要にも出張していただけるようです。

練習風景
練習風景

練習は、本堂横の広い集会室で行われます。指導者は、キーボード演奏の吉岡先生と声楽家の木原先生のお二人。最初に発声練習。続いて歌曲の練習に入ります。一口に仏教讃歌といっても、明治以後数えきれないくらいの曲が作られていますが、浄土真宗でいちばんおなじみなのは「真宗宗歌」と「恩徳讃」です。この会の参加者に「一番好きな讃歌は?」とお尋ねしたところ、やはり「真宗宗歌」と「恩徳讃」が多数でした。

心のあゆみ
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この日の最初の練習曲は「真宗宗歌」。三番まできちんと歌います。木原先生からは、発声や発音についての細かな指導が入ります(私のように、ふだんいい加減に歌っている者にとっては、「こんなこと全然気にしたことがなかったなあ」という注意点が聞けて、たいへん新鮮でした)。続いて「恩徳讃」。大谷派では沢康雄作曲の旧譜がよく歌われていますが、練習では清水脩作曲の新譜のほうを歌いました。そして特筆すべきは「心のあゆみ」という、碩善寺オリジナル曲です。碩善寺御門徒の森淑子さんの作詞に、吉岡先生が作曲なさいました。昨年11月に碩善寺の会館落慶法要が催された折、音楽法要で披露されたとのことです。(ICレコーダーを持っていかなかったので、録音できませんでした。もったいないことをしました。代わりに楽譜のコピーをいただいてきましたので、右の画像ファイルでご覧下さい。)

木原先生
発声指導の木原先生


取材スタッフの感想メモ

私も、みなさんのおじゃまにならないようにと、小さな声で歌ってみました。ふだんから馴染んでいる「真宗宗歌」と「恩徳讃」ですが、いざ先生の指導どおりに歌おうとすると、なかなか難しいなあ、というのが率直なところです。しかし、小学生の頃から音楽の成績の悪かった私ですが、「歌って楽しい!」と思いました。仏教讃歌はまだまだ普及度合が低いのですが、今後もっと普及するように考えていかなくてはなりません。(山口)