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寺族研修の報告(2009年9月、10月、12月)

第30組の寺族研修においては、昨年度から2カ年計画で、御伝鈔で語られる親鸞聖人の90年の生涯を、歴史学の見地に立ち資料をもとに検証し直す作業をとおして親鸞聖人の実像にせまる学習を行いたいと考え、講師には歴史学が専門の同朋大学・安藤弥(あんどうわたる)先生に出講願い研修を行ってまいりました。

今年度は2カ年度目にあたり、2009年9月30日・10月28日の2回は光円寺(昭和区福江)において、12月2日の3回目は法光寺(昭和区花見通)を会場として実施されました。

昨年度の研修では親鸞聖人の半生、御絵伝でいうと2幅分の学習をおこなったので、今年度は2回の研修で残りの半生・御絵伝3・4幅目の学習が行われました。今年度の研修も昨年度同様、御伝鈔で語られている親鸞聖人の経験なさったとされる出来事を一つ一つ丁寧にあたりながら、現在残されている資料を基に歴史学的分析を加え、どこまでが学問上歴史的事実と認定することができ、又どこまでが伝説というレベルなのかを詳らかにしていく学習が行われました。

また今年度第3回目の研修においては、昨年度からの研修を含めた全体のまとめの講義を頂くとともに、事前に参加者から提出されていた質問書に答えていだいたりした。また、最後に今後参加者が個人的に学習を進めるにあたって、学習の参考になるような資料や書籍の紹介をして頂き、総計5回にわたる研修は終了しました。