組講習会の報告(2006年11月)
2006年11月16日(木)午後7時から9時まで名古屋教務所(名古屋市中区橘・名古屋別院内)2F講義室において15人の参加者を得て、第30組講習会が行われました。講習会は渡邉晃純師(岡崎教区守綱寺住職)を講師に迎え、「真宗仏事の可能性」-真宗における儀式論-というテーマのもと講演が行われました。
講演で渡邉氏は各寺院で行われている仏事、すなわち葬儀、法事、月参り等の仏事は僧侶が漢文の教典等を読誦する形式が中心で行われているが、仏事に参加している一般の御門徒には、このままの形式では宗教としての教えが伝わらず、儀式が形骸化してしまい、儀式も宗教も死んでしまうのではないだろうかという問題を提起され、儀式を真宗の教えを直接伝えるための仏事として再生させるために、儀式を執行する僧侶側にも教えを伝えるために何らかの工夫が必要なのではないだろうかという講演をなさいました。その後渡邉氏は岡崎教区の自坊において自ら行っておられる新たな仏事の取り組みを、資料を交えて具体的に紹介され参加者は熱心に聞き入っていました。
その後参加者である30組の僧侶方からは盛んに具体的な質問が出され、渡邉氏がそれに答えるという形式で質疑応答が行われ閉会しました。