知る

組講習会の報告(2007年10月、2008年2月22日、2月25日)

第1回

  • 日 時: 平成19年10月26日  午後7:00~午後8:30
  • 場 所: 法光寺
  • テーマ:「悲しみを共にすること -ホスピスにおけるグリーフケアー」
  • 講 師: 医療法人財団愛泉会 理事長 川 原 啓 美  氏

「悲しみを共にすること -ホスピスにおけるグリーフケアー」というテーマで、(医)愛知国際病院理事長、(財)アジア保健研修所理事長の川原啓美先生のお話をうかがいました。先生は、ご自分のこれまでの歩みをお話しいただきながら、いろいろな問題意識を投げかけられました。

講師の川原氏お話しの内容としては、先生が医者となり、アジアの地域を支援する活動をしたことや、その経験から、後に、愛知県の日進市にアジアの保健医療の関わる人のための研修施設を設立されたことなどをお話しされました。また、設立された病院での取り組みとして、地域医療への貢献をしつつ、一方で、末期ガン患者の方などを対象とする緩和医療病棟の設立をされたことなどを、写真なども交えながらお話しいただきました。

また、昨年先生自身が奥様を亡くされた経験をふまえながら、改めて、グリーフケアについても、ご自身の体験談を交えながら伺うことができました。

物静かな口調の中にも生き生きと話される姿が印象的でした。そして、常に、ご自身がいろいろな出会いや体験を通して、ご自身の中に課題を明確にもたれ、その後の歩みにつなげていかれている姿に、強い信念を感じるとともに、学ぶべきところを強く感じたました。

先生のお話を参考にしながら、僧侶として死別された家族とどう向きあうのか、私自身も一つの課題として持ち続けたいと思いました。

先生には、お忙しいところ貴重なお時間をさいてお話をしていただき、心より感謝いたします。


→講演要旨(テキストファイル)を読む
ブラウザでうまく表示できない場合、ダウンロードしてお読み下さい。

第2回、第3回

年が明けて、2008年2月22日、25日の二日は住職で臨床心理士でもある譲西賢氏を講師に招き、「グリーフケアとしての中陰」をテーマに学習した。譲氏はグリーフ(死別の悲歎)についてまず臨床心理学の研究成果を紹介し、その後中陰の意義、真宗としての捉え方について話をされた。また、カウンセリングと真宗の共通点と相違、死の捕らえ方、グリーフケアとしての法話のあり方まで幅広く実践的に展開され、参加者にとっても日常教化に生かしてゆける手ごたえのあるものとなった。