第7期讃頌会講演会・交流会の報告(2013年6月29日)
6月29日午後2時から讃頌会主催の交流会が行われました。
前週に開催された研修会に引き続き、教化センター主幹の荒山 淳さんより「信心を要とする-よるべなき時代に-」と題しての講演会が行われ、その後、立食パーティ形式の懇親会が開催されました。現代社会において、私たちは、健康や経済的な豊かさなどを求め、それこそを頼りに、それを前提にして生きていこうとしています。しかし、いったん事が起これば、私たちのもっているそのものさしは、簡単に崩れ去ってしまい、弱点になってしまうものでしかないのではないでしょうか。改めて、私たちの身のあり方を根本から問い直し、どのような状況におかれても、居場所があり、置かれた状況を受け入れていける身のあり方、社会のあり方が願われているのではないかとの問いかけがされました。私たちにとって、この問題は、震災、原発の問題を通して、明確な警告がなされている状況です。この「よるべなき時代」において何を本尊(本当に尊いもの)としていきるのか、現代社会を見つめた時に、人とのかかわりが薄れ、何を頼りにしていいのかわからない時代になっているが、「隣なう人」との出遭いこそ我々とって大切なことではないでしょうか。この現実社会であるからこそ改めて、親鸞聖人の生きた時代に訪ね、また、親鸞聖人をはじめとする先人の教えに学びながら、現在の時代のあり方をどう見つめるのか問いかけるお話でした。前回にひきつづき、50名ほどの参加者でした。
その後引き続き開催された懇親会では、15人ほどの参加がありました。立食形式のパーティでありましたが、各自が、いくつかのテーブルにイスを寄せて腰を据えての議論の場になりました。講演会を通して、改めて原発問題や現状の家庭問題など考えさせられたなど様々な意見があり、日頃感じておられるお寺の状況、各自の方の近況などについて、ざっくばらんにお話をする会となりました。交流会も回数を重ねる中で、所属の寺院の枠を超えての交流が広がりつつあり、楽しい時間は瞬く間に終了しました。是非、次年度も交流する機会をお願いしたいとの要望をお聞きしてお開きとなりました。