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ああ おかげさまだなあ  
寝たり起きたり 泣いたり笑ったり  
怒ったり 喜んだり  
ああ おかげさまだなあ

親鸞聖人の書かれた自然法爾章の文の中に

「ちかいのようは無上仏にならしめんとちかいたまえるなり。無上仏ともうすは、かたちもなくまします。」

とあります。仏は浄土におられるもの、浄土とは形のない世界、その浄土を私がいただいた姿が私が頭を下げる形を与えられたとされています。そこで口に出た言葉が
「おかげさまでした」
と言えるのではないでしょうか。

昨年、私は名古屋シティマラソンに出場しました。走る距離が幾つかある中で10キロの部に出場しました。当日指定された時刻に集合場所に行ってみますと、大会を運営する役員の方達が既に集まって打ち合わせをしていました。交通整理やら誘導やら、清掃やら医療やら。それらの多くの方達がいなければ安心してマラソンを走ることはできなかったでしょう。

おかげさまでした、という言葉が走り終えてから口をつきました。

おかげさまとは、お陰様とも書けましょうか。光を浴びている私の周囲には、陰になってささえている方たちがいることが知らされました。

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