掲示伝道バックナンバー 晃照寺ホームページへ 第30組トップページへ
自然と人間とは一体(身土不二)であることを忘れた民族と文化は 亡びていく

仏説観無量寿経に

「住立空中ー無量寿仏、空中に住立したまう」(聖典101)
とあります。私達は浄土(仏様のいる場所)は西の方にあると思うことが多いです。お参りに伺うと
「お寺さん、お仏壇(お内仏)はどちらの方角に置いたらいいですかね。」
とよく聞かれます。たとえ西の方にあると思われなくても、少なくとも自分の上の方にあって、阿弥陀如来が救って下さっていると思うのではないでしょう か。でも本当は今まで一所懸命求めて求めて来た心は、実は浄土から来ていたんだとうなづかされた時、私達は以前から私達の大地として支え生かして 下さったと知ります。空中や西の方ではなく、本当は足元にあったのだと知らされます。

清沢満之師は

「居家も外物なり。衣食も外物なり。乃至身体髪膚も亦外物なり。妄念妄想も外物なり。然らば、何物か是れ自己なるや。嗚呼何物か是れ自己なるや」 (臘扇記)
しっかりしているつもりでも自分の思い通りになることは何一つないとおっしゃっています。

先日、身体の検査をして出た数字を見て、体重が5キロ減ったことを知りました。3食しっかり摂っているつもりでも、減っていました。もう若くないの だから必要以上に体重体力はなくても良いのかもしれません。風邪を引きやすくなると言われ、健康状態に気を配ることを自覚することの大切さ、しっかり しているつもりでも、自分の通りになることは何一つないことを思い知らされました。

掲示伝道バックナンバー 晃照寺ホームページへ 第30組トップページへ