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生きがいとは自分の思いが満たされることではなく、どんなこともおかげさまといただけることです

御恩報謝ー世の中はおかげさまということで過ごさなければならないとされますが、親鸞聖人は人間の生活全てを御恩報謝と思えとはされておらず、 ただ念仏することのみが報謝とされているようです。人間同志では御恩といっても、下心が生きているからなのでしょう。
歎異抄の

「煩悩具足の凡夫、火宅無常の世界は、よろずのこと、みなもって、そらごとたわごと、まことあるなきに、ただ念仏 のみぞまことにておわします。」(聖典640-641)
正信偈の
「ただよく、常に如来の号を称して、大悲弘誓の恩を報ずべし、といえり」(聖典205)
世の中を厭わず、悲しい人生をありがたい一生であるとするには、本願を信じ念仏申すしかないとされています。

聖人750回忌が未曾有の震災により、被災者支援の集いと名称が替わりました。被災された方々の思いを共にすることをご縁に、組の御門徒の方々と 上山しました。
当日は雪の舞う冷たい風の吹く中、渡されたひざ掛けや使い捨てカイロにくるまっての参拝でした。
正信偈のお勤めする口に、念仏申すみでしかない我が身がいただかれた気がしました。

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