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人生における苦悩は すべて如来の激励(はげまし)である  曾我量深

人生における苦しみは色々あれど、私は苦しみにどう向き合おうとしているのか、と考えます。
念仏の本当の心は、弥陀の本願のことであり、歎異抄に

「自見の覚悟をもって他力の宗旨を乱ることなかれ。(莫乱他力之宗旨)」(聖典626)
とあります。
違っていることを歎くというのは、それを防ぎ、外へ切り捨てていくのではなく、自分の現実として引き受けていくのが本願の精神とされ ています。
眼前の苦しみをいかにプラスに解釈しようとするところに苦しみがあるのなら、与えられた苦しみをそのまま苦しみとして引き受けなさいとすることが 、如来の激励といえるのではなかろうかと思います。

先だって、知り合いの友人の結婚祝いのスピーチを頼まれました。何を喋ったものかと迷い悩みました。
善導大師著「観経疏」の引用、

「経は鏡の如し」
ありのままの姿を見、ありのままの自分を引き受ける事により、どんな問いや苦しみにも投げ出さず受け止めていける勇気や情熱を賜るのではないか、と 話しました。

お祝いをした方、された方双方が激励を受けているのだな、と思いました。
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