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比べるな 弥陀から見れば みな同じ2

親鸞聖人が著されたご和讃に、

「小慈小悲もなき身にて 有情利益はおもうまじ 如来の願船いまさずは 苦海をいかでかわたるべき」(聖典509)</BLOCKQUOTE> とあります。
人に対して生じる慈悲ー小慈は家族や友人等、人間関係の縁の中で感じる慈悲とされ、聖人はその様な僅かな慈悲もない身が自分以外の人々を 救いを思うはずはない、とされます。
阿弥陀如来の本願の船がなければどのようにこの苦しみの海を渡っていけるだろうか、と私たちが生きる娑婆世界を海にたとえ、その苦しみの海を 渡らせて下さる阿弥陀如来の本願を船にたとえられておられます。

今年2020年はコロナ感染の影響で、自坊の行事が殆ど行えませんでした。
来寺される方々のお身体を案じ、自分たちが感染したりさせたりするのを避けるため、緊急事態宣言が出ていたので自粛しないと何を言われるか わからない、等等理由はありました。
毎年行える事が当然ではないのだ、行えないご縁をいただいたのだと言い聞かせている自分に気づかされます。

まあ、こういう年もあるのだなと思いをめぐらせ新しい年を迎える、今年より来年は良い年になるのかと比べてしまう私。 どんなご縁をいただくのか、出遭っていきたいと思います。

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