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第3期讃頌会研修会(2009年1月から4月まで)の報告

第1回(2009年1月14日)

讃頌会の第1回研修会 さる1月11日午後3時より、約60人の参加者を得て、今年度第1回目の讃頌会研修会が行なわれた。

まず、昨年末より就任した代表の島一雄さんの「聞法の歩をともにしよう」とのあいさつがあり、講義に移った。

今年度は高山教区の四衢 亮先生を講師に「親鸞聖人の生涯に学ぶ」をテーマに学習。四衢さんは以前当30組が推進員養成講座を行ったときの講師でもあり、参加者も期待に満ちて講義に聞き入った。四衢さんは「親鸞聖人は、私たちに先立って人として生きる中心を明らかにして、それを生きられた人である。その教えや生きられた姿から、私自身の生き方が問われてくる」として、当時の世相、聖人の事跡などを最新の研究成果を取り入れながら丁寧に説いていかれた。

〈参考〉讃頌会新役員  ○代表世話人島 一雄  ○副代表世話人 成田 孝英、古村 政雄  ○会計 風岡 良子、森 利恵

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第2回(2009年3月11日)

讃頌会の第2回研修会3月11日午後3時より、東別院対面所にて44人の参加者のなか、第2回目の讃頌会研修会が行われました。

前回を受けて、「若き日の課題から出会いへ」というテーマのもと、親鸞聖人の若き日々、その課題とされたことと、法然、恵信尼との出会いについて講義していただきました。

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第3回(2009年4月13日)

讃頌会の第3回研修会4月13日(月)午後3時から東別院対面所において約40人の参加者を得て、今年度第3回目の讃頌会研修会が行われました。

今年度は高山教区の四衢亮先生を講師にむかえ、「親鸞聖人の生涯に学ぶ」という年間テーマのもと連続して研修が行われています。第1回は「若き日の宗祖、その課題」、第2回は「若き日の課題から出会いへ」、そして今回の第3回目の研修会では「本願に帰す」というテーマで講義が行われました。

四衢先生は、比叡山での仏教修行に迷いを感じた親鸞は、六角堂に参籠で女犯偈の夢告を受ける。我々は女犯偈の内容から女性問題に目がいきがちであるが、これは妻帯など、普通の生活をしながら救われていく仏教の教えがあるのではないかということを暗示していると読むべきだろう。それを証拠に夢告の後女性のところへ向かえばいいのに、親鸞聖人は女性のところへ向かうのではなく、法然上人のもとへ向かわれる。そして法然上人との出会いで「ただ念仏して、弥陀にたすけられまいらすべし」と教えられ、「いずれの行もおよびがたき身」と自身の事実に頷き帰着した。これは比叡山にいる間は修行によって欲望や怒りの心を消し、平安な心を開き、物事に動じない智慧を持つ者になろうとしたが、法然上人との出会いにより自分の力によって自分をたすけることはできないということを教えられ頷かれたのであろう。そのことを親鸞聖人は「しかるに愚禿釈の鸞、建仁辛の酉の暦、雑行を棄てて本願に帰す。」と『教行信証』に記しておられるなどと講義なさいました。

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